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2月 07 2011

住宅ローンの変動金利増加

私がこの業界に入ったのは9年程度前でしたが,その頃は金利が段々下がっていっている時代でした。ですので,当時私が勤務していた事務所では,いわゆる「借り換え」と呼ばれる「抵当権抹消」→「抵当権設定」という登記の依頼が毎日のようにありました。

 

20年近く前は,すでにバブル景気が終わろうとしていた頃ですが,その頃の住宅金融公庫の金利は5%とか8%という今ではまったく考えられないような高金利でした。ところが,10年程度前はすでに1年固定で1%程度,3年固定1.5%程度の固定金利になっていましたので,A銀行で借り入れした住宅ローンで住宅金融公庫へ返済する,つまり金利の高い住宅金融公庫から金利の低いA銀行へ借りる先を換える「借り換え」が頻繁に行われていたわけですね。

ただし,この頃は今後いつまた金利が上昇するかわからないという状況でしたので,ほぼすべての住宅ローンは固定金利での借入だったと思いますし,特に安全性を重視して10年固定という長期固定が多かったと思います。

 

 

ところが最近はこれが逆転し,今では9割以上が変動金利になっているとのことです。

記事

 

 

変動金利といっても毎日変動するわけではなく年に2回変わるだけですし,当初5年間は25%以上返済額が増えることはありませんので,いきなり翌月から支払いが2倍になるとかそんなに極端に変わるわけではありません

しかし,返済額は最長でも6ヶ月後には上がる可能性はありますし,上がった部分のうち25%を超えた部分については結局返済の先送りになるだけですので,総支払額が減るわけではありません。また,25%以上にはならないといっても,毎月10万円だった住宅ローンの返済額が125,000円にまでは増える可能性がある訳ですから,やはりかなり厳しい数字だと思います。 

  

この点,金利が上昇局面に入ったら固定金利に借り換えれば良いという考えがあります。 

しかし,借り換えは無条件ではなく当然ながら審査があります。つまり,上記の例で言えばA銀行から借り入れて住宅金融公庫に返済する訳ですが,A銀行に関して言えば初めての借入になるわけなので,最初に住宅ローンを組んだときのようにA銀行にからいろんな審査をされることになり,その審査に通った場合のみ借り換えが可能です(ただし,借り換えではなく同じ金融機関で変動→固定という選択ができるところもあります)。

したがって,給料も順調に上昇しており安定的な会社にお勤めだったり公務員だったりということであればおそらく借り換えをすることは大丈夫だと思いますが,仮に,住宅ローンの支払いが変動金利でもギリギリという場合はいったん金利が上昇局面に入ったら返済がかなり厳しくなりますし,変動金利から固定金利に借り換えようとしても,経済状況によってはではできない可能性があります。さらに,変動から固定に換えるということは,変動金利よりも固定金利の方が高いので当然毎月の返済額は増えますので,変動から固定に換えても解決しない可能性もあります(返済期間を延ばせば(リスケをすれば)別ですが・・・)。  

 

ちなみに,私は当初10年固定で住宅ローンを組みましたが,予想以上に金利が下がったため半年ほど前に別の金融機関で変動金利で借り換えました。上に偉そうなことを書いておきながら全然先が読めてなかった訳ですが,これは逆だったから良かった訳です。つまり,変動で組んでおきながら一気に金利上昇だと支払額が上がって困りますが,固定で組んでおいて金利下降だと,それまで払った金利については確かに損をしているかもしれませんが変動に借り換えればその後の返済額は下がることになるので,いきなり今後の返済に困るということはありません。 

 

 

 

以上から,目先の金利が低いので変動金利を選ばれるのはまったくもって良いと思いますが,少なくとも今後どの程度まで金利が上昇したら返済が厳しくなるのかは十分把握しておいていただき,○%まで金利が上昇したら固定に借り換えるといった点については具体的なパーセンテージまで把握しておかれた方が良いと思います。

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